このレポートは
僕が20歳まで童貞だった非モテから
美女にモテまくる男になる
『下克上エピソード』です。
【前回のあらすじ】
初めての彼女とのデートで、見知らぬヤンキーに「ブス」「ダサい」と嘲笑され、その一言が心に深い傷を残した。彼女を避け、自己否定に沈みながらマッチングアプリで“可愛い子と遊ぶ”ことに逃げるが、どのデートも一度きりで終わる。原因がわからず同じ失敗を繰り返し、自信は限界まで削られていった。
勇気を出して女の子に理由を聞くと、「写真と雰囲気が違う」「普通だった」という答え。録音を聞き返して気づくのは、魅力の伝わらない会話、ズレた雰囲気、自己開示の弱さ。
このままでは“一生選ばれない男”で終わる──その強烈な危機感が、逃げ続けた会話と向き合う覚悟を生み、営業の世界へ飛び込む決意につながっていく。
【前回までの記事↓】
1,俺の人生終わってんだけどwwww落ちこぼれからの成り上がり サムハラ転生Ver1
2,非モテ陰キャがサムハラがあこがれの大学生になった結果www…….地獄落ち>>>~落ちこぼれからの成り上がりサムハラ転生Ver2
3,え、人生初彼女と1週間で別れたんだがwwwなんか質問ある? 落ちこぼれからの成り上がり~サムハラ転生Ver3
4,サムハラが女の子に存在を否定された瞬間~落ちこぼれからの成り上がりサムハラ転生Ver4
さあ、僕と一緒に地獄で踊ろうじゃないか。
「サムハラ君!じゃあ東京で研修やるからヒッチハイクで来てね!」
そう言い残すと、
ズームは切れて俺は1人取り残されてしまった。
真っ暗になった画面を見ながら、
僕は今とても途方に暮れていた。
~~~~~~~
会話の数を増やすために、
学生であるにもかかわらず
営業をやろうと決断した僕だが、
大分では全く学生ができる
インターンや営業の募集がなかった。
大学構内のバイト斡旋所で調べてみたり、
バイトルなどを使ってネットでも調べてみたが、
出てくるのは飲食や家庭教師のバイト募集ばかり。
「飲食とかもそうだけど、そういうのじゃないんだよなあ。
大分のホストはレベル低そうだし、
家庭教師は大した会話しないし
マジでどうやって営業会社見つけよう…。」
営業やろうと決めた日から1ヵ月経っても、
該当する仕事を探すことができていなかった。
恋愛の方でも進展がなく
焦っていた僕だが、
まさか大学生が営業するのに
こんなに時間がかかるとは思わず
今後をどうしようか悩んでいた。

東京にいる友達は、
毎週新しい会社のインターンに参加したり、
就職説明会を受けていると言うのに、、、
「都会と田舎じゃ情報格差エグいな。
田舎に住んでてもいいことないやん…」
そう思って気休めにSNSを見ていると
「成長したい学生求む!」
という仕事の募集がTwitterで目に飛び込んできた。

なんでも光回線の販売会社で、
学生団体が運用してるらしい。
説明文を読んだ瞬間
ピリッとした感覚が、
体の中を駆け巡った。
俺の本能が告げている。
「お、俺の求めていたものはこれだ!
ここしかない」
速攻でアカウントDMを飛ばして、
面談希望を伝える。
翌日~~
スマホに通知がついた。
「わかりました。ぜひお話ししましょう」
担当者の快い承諾があり数日後、
Zoomで代表とつながった。
爽やかな笑顔。
言葉に無駄がなく、目に自信がある。
俺が1ミリも持っていない
“陽”の空気をまとった男だった。
「サムハラ君、やる気あるね。いいよ。
じゃあ東京で研修あるから来なよ」
そう言われて嬉しかった。
これまでの人生のほとんどを
選ばれない側
誘われない側
声をかけてもらえない側
チャンスが来ない側
として生きてきた。
「営業しながらコミュニケーション学びまくって、
誰と話しても困らないような
会話の天才に俺はなる!
そしてクソカップルを絶対に見返して、
もっと美女を手に入れてやる!」
そうやって意気込んでいた僕に
次の瞬間、代表の口から、
とんでもない言葉が落ちてきた。
「あ、東京来る時はヒッチハイクね。
飛行機とかだめだから。」

一瞬、脳がバグった。
意味が理解できない。
“ヒッチハイク”という単語だけが、
何度も何度も頭の中でリピートされる。
大分から東京まで、ヒッチハイク?
車で15時間?
そもそもどうやって捕まえるんだよ。
高速の入り口で親指立てて?
そんなの映画の中だけだろ。
現実感が吹き飛び、
心の中は疑問と不安でごった返した。
目の前がグラグラと揺れて、
血の気が一気に引いていく。
「……え、ヒッチハイクって、本気で?」
言葉が喉の奥まで出かかったけど、声にならなかった。
怖い。
無理。
でも――逃げたくない。
そんな感情が一瞬でせめぎ合う。
社長の目は真っすぐで、冗談ではなかった。
“挑戦”という言葉を、
まるで刃物みたいに軽く放ってくる。
俺は乾いた笑いを浮かべ、
唇を噛みながら無理やり言った。
「……はい、行きます。」
そういうと彼は
「君が東京に来るのを、期待して待ってるよ。」
その言葉を最後に、
Zoomの画面が静かに切れた。
数秒間、世界が止まっていた。
頭の中は真っ白。
手のひらは汗でびっしょり濡れていた。
こうして、俺の人生で初めて狂った挑戦が始まった。
「本当にやれるのか。
そもそも、乗せてくれる車なんてあるのか。
襲われたりしないのか。
道中で死ぬんじゃないか。」
不安と恐怖で心臓が震える。
だけど、それ以上に
“このまま何も変わらない人生”の方が怖かった。
~~~~~~
3日後
大学生サムハラは、
たった一枚の段ボールに“東京”と書いて
大分の高速入り口付近のコンビニの駐車場に立っていた。
ネットで調べた情報によると、
大分のバックパッカー達がよく車を乗せてもらうのに、
利用する場所がここらしい。
日差しがキツく、額に汗がにじむ。
車の走行音。
焼けるアスファルトの匂い。
時刻は午前11時
誰も車を止めてくれない。
一時間経っても、
二時間経っても、
誰も俺を見てくれない。
羞恥心が喉を締め付ける。
「俺は何してんだ…?」
何度も帰りたくなった。
けれど、帰った瞬間“逃げた自分”が一生残る気がして
足が動かなかった。
三時間を過ぎた頃だった。
白いワンボックスカーが
ゆっくりと俺の目の前で止まった。
窓が開く。
「兄ちゃん、東京まで行きたいんか?」
陽に焼けた顔。
優しそうな笑顔。
30代後半位のガテン系っぽい風貌の男がそこにいた。
「はい!どうしても行きたいんです!」
そう言った俺の声は、
自分でも驚くほど真っ直ぐだった。
「おう、乗ってけや!」
彼は快く僕を載せてくれて
車は走り出した。
「いやー、俺も何年前やったかな、
ニートやってた時にバックパック1つで
いろんな車に乗せてもらっててな。
その時の俺と重なったんや。」
そこから始まる知らない人との会話。
土地の話。
生き方の話。
人生の失敗と成功の話。
会話を重ねるごとに、
知らない大人たちの人生に触れ、
自分の視界が少しずつ広がっていく。
ヒッチハイクは怖かった。
不便だった。
何度も挫折しそうになった。
だけどそれ以上に、
人と話すことの面白さ
距離が縮まる瞬間のドキドキ
言葉一つで空気が変わるあの感覚
すべてが俺の心を熱くした。
そして1日後の夕方、
高速の目の前に東京タワーが見えた。

その瞬間、胸の奥から強烈な感情がこみ上げてきた。
ああ、俺は本当にここまで来たんだ。
自分1人だったら絶対にヒッチハイクなんてしない。

ただ、
知らない大人たちと言葉を交わし、
自分を信じて親指を上げ続けて、
それだけで東京に辿り着いた。
人と会話を通してつながることと、
人に助けてもらうことってこんなに嬉しいんだなぁ。
ということを身をもって実感できた日だった。
できないと思い込んでいたのは、
結局いつも自分自身だった。
その壁を破った瞬間、人は本当に変わる。
もう“逃げる側の自分”には戻らないと誓った、
一生忘れられない体験を
この年でできた事はとても僥倖だった。
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その後研修を終えて、大分に帰ってきた僕を待っていたのは、
通常の学生ではあり得ないような目まぐるしい日々だった。
昼は大学。
夜は営業のロープレとバイト。
休日は一軒ずつ家を訪問してピンポンを押す。
普通の大学生が聞いたら
「お前何目指してるの?意識高すぎねwwww」

と言われそうな生活だったが、
努力ができず、他人を笑い飛ばし、
日々を漠然と生きている人間と一緒にしないで欲しい。
さあ、ここからは逆転の時間だ。
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営業で学んだ知識を使ったら恋愛戦闘力が1000を超えた話~落ちこぼれからの成り上がりサムハラ転生Ver6